一般社団法人大阪府宅地建物取引業協会 会長　　高村　永振

　新年あけましておめでとうございます。

　会員の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。

　平素は、本協会の諸活動に対し、各段のご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

　さて、昨年を振り返りますと、長引く新型コロナに加え、ロシアのウクライナ軍事侵攻、世界的 な原材料不足、急激な円安の進行など、国際情勢の目まぐるしい変化が続く中、我が国日本においても、その影響が多方面に波及しており、先行き不透明な状況が続いております。しかし、コロナ 禍につきましては、行動制限・水際対策が緩和されたことにより、国内経済活動再開が進み、明るい兆しが見えてきました。

　そのような中、不動産業界においては、昨年 9 月に発表されました基準地価を見ますと、住宅地 の全国平均が 31 年ぶりに上昇となったほか、大阪圏では住宅地・商業地・工業地等のすべてにおいて上昇が見られ、経済活動の本格的な回復軌道に乗ることが期待できる状況になってきました。

　また、不動産取引における売買・賃貸借契約の際に交付される重要事項等の書面を電磁的方法で提 供すること（電子書面）が可能となり、IT 重説を活用した重要事項説明書と合わせて「不動産取引のオンライン化」を可能とする環境が整ったところです。

　本協会では、「会員管理のオンライン化」について構想の取りまとめを行い、全宅連・全宅保証の所管委員会に提起した結果、内容が高く評価され、全宅連事業として取り扱っていただけることと なりました。

　就任当初より「本当に必要なものは、前例にとらわれず、スピード感をもって対応していくこと」 を念頭に置いており、これからも協会業務の効率化と会員の業務支援を推進していく所存です。

　また、大阪宅建独自の事業である不動産ネットワーク「TAKTAS．」事業は、経済産業省が中小 企業支援として行う事業再構築補助事業として採択され、更なるブラッシュアップを図り、コンテンツの充実と会員同士のネットワークの確立を目指してまいります。

　むすびに、皆様のより一層のご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、皆様にとって飛躍の年となり、益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。